猫はもともと水をあまり飲まない動物です。そのため、飼い主が意識して水分補給をさせないと、脱水症状などの健康トラブルを引き起こす可能性があります。
ここでは、猫に水を飲ませる方法を、猫の専門家や獣医師の目線で解説します。
水の量と頻度
成猫の1日の水分摂取量は、体重1kgあたり30〜50ml程度が目安です。ただし、食事の内容や活動量によっても必要な水分量は変わってきます。
水の飲ませ方としては、常に新鮮な水を用意し、食事と同時に飲みやすい環境を整えるのが基本です。水飲みボウルは、猫が気に入るような形や大きさのものを選びましょう。
また、1日数回、水の量や清潔さをチェックし、必要に応じて交換してください。
水の温度や味
水の温度は、猫が好むように調整するのも効果的です。冷水は飲みにくいと感じるため、常温か少し温めた水を与えましょう。
また、水にフレーバーを加えると、食欲を増進させ、水を飲みやすくする効果があります。ただし、糖分や塩分が多いものは、肥満や腎臓病などの原因になるため、注意が必要です。
水飲みボウルの置き場所
水飲みボウルは、猫がリラックスできる場所に置きましょう。フードボウルの近くに置くと、食べかすや毛が混ざってしまう可能性があるため、避けてください。
また、水飲みボウルは、猫が背伸びをしても届く高さに置きましょう。
ウェットフードやスープ
ウェットフードには、水分が75〜80％含まれているため、水分補給に効果的です。また、スープやゼリーを与えるのも、水分補給に役立ちます。
ただし、ウェットフードやスープばかりを与えていると、肥満や歯垢の原因になるため、ドライフードと併用するようにしましょう。
水を飲まない場合の対処法
猫が水を飲まない場合は、無理に飲ませようとせず、まずは原因を探ることが大切です。
以下のような原因が考えられるため、確認してみましょう。
原因が特定できたら、適切な対処をしましょう。病気が原因の場合は、早めに動物病院を受診してください。
まとめ
猫に十分な水分補給をさせるためには、飼い主の工夫が必要です。今回ご紹介した方法を参考に、猫が喜んで水を飲む環境を整えてあげてください。
